中国人の肉屋マリオ・アウは、香港の市場でオプス・デイに出会った
マリオ・アウは中国人で、香港の郊外サイ・ワン・ホウ地区にある市場で肉屋をしています。イタリアのテレビ局のインタビューに応じて、家族、仕事、回心について語りました。アウさんは、オプス・デイの友人のおかげで信仰の素晴らしさに気付き、カトリックの教えを学び、洗礼まで導かれたのです。
「私は一日中、肉を切り分けていますが、オプス・デイの友人のおかげで、今では肉屋という仕事を神に捧げることが出来ると分かりました。以前と同じように肉を切り分けて売りながら、常によりよく、より熱心に、向上しようと心掛けています。
お客様との対応も随分と変わりました。お客様の多くは女性ですが、以前は値段を言っておしまいでした。今は、疲れていても喜んでもらえるようなことを一言二言、話しかけるように努力しています。
香港での中国人の大半は厳しい生活をしていて、それが家族生活に影響しています。私はすぐに腹を立てていました。先に微笑んでくれるのは、決まって妻の方でした。でも、最近はけっこう落ち着いているし、家族のために時間を割くことができるようになりました。食事しながら妻と一緒に様々なことについて語り合う時間が一番気に入っています。日曜日は、まずミサに与り、ゆっくり過ごしますね。
神様を見つけて本当に幸せです。」
祈る画家、ガリー・チュウ
極東アジアにおいては、オプス・デイ協力者の多くはカトリック信者でもキリスト者でもありませんが、オプス・デイの社会事業とセンターでの友情や喜びの雰囲気を高く評価しています。
画家のガリー・チュウもその一人です。父親は道路の清掃夫をしていて、家庭は貧しく子だくさんでした。美術の専門学校に行けなかったので、学校でみなが漢字の練習をしている間も隠れて絵を描いていました。オプス・デイ創立者の肖像画も何枚か描いています。
インタビューをしている時、ガリーは仕上げている最中の絵を持って来ました。聖母とその側で凧遊びをする幼子イエス様と天使が唐時代の様式で描かれています。
「私はまだカトリックの洗礼を受けていませんが、いつか洗礼を受けることになるでしょう。イエス様とマリア様、ヨゼフ様が大好きです。絵にしながら大いに楽しんでいますよ。百以上の絵を描いて世界中のあちこちに届けました。イエス様とマリア様、ヨゼフ様を絵に描くときは、いつも話しかけながら祈る機会にしています。
最初に描いた聖ホセマリアの肖像画を見せながら話してくれました。「聖体の秘跡におられる神を礼拝する場面をと言われたので、精神を集中しているだけでなく、喜びと愛に満たされた様子をも描くべきだと考えました。」