モンセニョール・フェルナンド・オカリス神父との会見

オプス・デイの属人区長補佐と総代理フェルナンド・オカリス師は、故ハビエル・エチェバリーアの帰天について、またその生涯について話します

属人区長

モンセニョール・フェルナンド・オカリス神父との会見

(2016年12月13日)


 今、悲しみと同時にみなしごになったように感じています。22年間もパドレといつも一緒だったのですから。私たちを残して逝ってしまったことを考えると、孤児になったように感じ、悲しくなります。しかし、同時に、心には静寂も感じています。それは、神が与えた信仰によって、天国に仲介者ができたことを知っているからです。この世でなさった以上に私たちの面倒を見てくださるでしょう。

 二つの相反する感情が交錯しています。しかし、根本的には同じです。心から愛している人の死に直面すれば、信仰があっても、辛く悲しいものです。しかし、この悲しみは、落ち着きばかりか喜びとも両立し得るものです。

 周知のように、パドレはカンプス・ビオメディコ病院で治療を受けました。昨日ではなく、先週の月曜日でした。非常に弱っておられたからです。医師は入院を勧めました。軽い感染症だと考えたからで、事実そうでした。

 病院では、とても丁寧に診察してくれました。専門的な観点からしっかり診てくれた上に、とても温かく接してくれました。深い愛情を込めて接してくれました。抗生物質の投与は、私の知る限り非常にうまくいきました。しかし、同時に強い呼吸不全が併発したのです。それは感染症によるものではなく、重なって発症したものでした。併発したことで、より重くなったのでした。

 一昨日から容態は悪化しはじめました。パドレはとても落ち着いていましたが、呼吸が困難になったのです。昨日の午後、パドレが病者の塗油の秘跡を希望されたので、私が授けました。夜に入るころ、たいへんな状態とは分かっていましたが、差し迫ったこととは思いませんでした。というのも、パドレは質問に答えておられたからです。パドレは疲れておられ、呼吸も苦し状態が続いていました。

 事前に打ち合わせていた通り、その夜はビセンテ・デ・カストロ神父がパドレに付き添いました。ホセ・アンドレス神父と私はここに帰りました。大急ぎで夕食を終えた時、電話が鳴り、危篤だとの知らせを受けたのです。大至急、病院に駆けつけました。ビセンテ神父がゆるしを与えていました。すでに夕方に、私も与えていました。ビセンテ神父によると、非常に穏やかで平和な帰天だったということです。不幸中の幸いでした。というのも、呼吸困難が長引くと非常に苦しむことがあるからです。神様が、それを避けさせてくださったことを感謝しています。

 しかも昨日はグァダルーペの聖母の祝日でした。この祝日は、皆にとって、特にパドレにとって、思い出深いものです。聖ホセマリアは、グァダルーペの聖母へ祈るためにメキシコへ巡礼したのでした。昨日、病室でパドレに尋ねました。部屋にはグァダルーペの聖母のご絵があったので良く見えるように持って来ましょうかとパドレに尋ねました。すると、「その必要はないよ。もう良く見えないけれど、いつも心の中で見つめていますから」とパドレは仰いました。

 パドレが長い間、二人の聖人、聖ホセマリアと福者アルバロと共に過ごしたことははっきり感じることができました。このことはパドレご自身に、大きな影響を与えたと思います。それは、パドレが徹底して忠実を生きたことに表れていました。忠実に生きたオプス・デイの精神を創立者から直接、受けたのでした。また、その忠実は、単に同じことを繰り返すものとは考えていませんでした。忠実とは、決して変えてはならない土台と本質を維持する熱意と共に、変わり得ることには適応することでもあります。様々なことに適応しつつも、本質的な精神を守ることなのです。パドレは常にこのような忠実を生きていました。

 パドレと過ごした日々において、いつも私が感動したことは、大きな心で人々を愛していたことです。出会う人たちととても親しく接していました。思いがけなく出会いのときでも…。良く耳を傾け、尋ね、関心を示していました。また、考えを伝え、勧めを与える才能にあふれておられました。聞くだけに終わらず相手の心に入り込んでいました。心を込めて、愛情を示しました。いつも私の注意を引いたのは人と一緒にいる時に決して急がなかったことです。

 オプス・デイは教会に仕えるためにあります。全てにおいて教会に忠実で、教皇様に一致していました。教会のもの全てに一致していたのです。それはいつものことでした。属人区長になる前からそうでしたが、属人区長としての22年間には特に多くの司教や枢機卿との交わりと一致を通して司教団の一員であることを感じていたのです。全ての人に心を寄せていました。

 ご冥福を祈るためには、まずミサを捧げ、祈ることですが、仕事と日常生活を捧げることが最良の方法だと思います。天国でパドレも望んでいることでしょう。パドレが、より高みに上るよう私たちが助けることになるでしょう。