「ドン・アルバロの特徴だったあの心の平和を、わたしたちにも与えてくださいと彼に頼んでいます。」

「神に感謝、フランシスコ教皇に感謝」--アルバロ・デル・ポルティーリョ司教の列福式発表にあたって行われたインタビューで、オプス・デイのプレラートゥス、ハビエル・エチェバリーア司教が語る。

(左から)聖ホセマリア、ドン・アルヴァロ、エチェバリーア師

セルジオ・モラ:エチェバリーア司教さまは、アルバロ・デル・ポルティーリョ司教の列福式のニュースをどのように受けとめていらっしゃいますか?

エチェバリーア司教: 深い喜びと、神への感謝、そして聖なる教会をこよなく愛し教会に仕えたデル・ポルティーリョ司教の列福式を決定してくださったフランシスコ教皇への感謝の気持ちでいっぱいです。ドン・アルバロを知る人たち、団らんのビデオを見た人たちは口を揃えて語っています。ドン・アルバロは人々に平和をもたらし、人々を神へと導いていったと。いま私は、ドン・アルバロに頼んでいます。彼の特徴だったあの心の平和を神が私たちにも与えてくださるように、そしてこの列福式が多くの人々をもっと主に近づける機会となるようにしてくださいと。

(左から)聖ホセマリア、ドン・アルヴァロ、エチェバリーア師

セルジオ・モラ:最初はローマで列福式が行われるのではないかと言われていましたが、どうしてマドリードになったのですか?

エチェバリーア司教: 数ヶ月前、列福式が近い将来行われることがはっきりしたとき、いくつかの可能性が検討されました。最初はローマ中心部の、サン・ピエトロ広場以外の適当な場所を探しました。サン・ピエトロ広場は、ベネディクト16世教皇の決定により、教皇が司式する列聖式に限るとされたからです。しかし、予想される参加者の数が増えるにつれて、ローマ教区やローマ市当局のご配慮にもかかわらず、当初計画したように列福式をローマで行うことは難しいと思うようになりました。

セルジオ・モラ:マドリード案はどのようにして決まったのですか?

エチェバリーア司教: 列聖省はマドリードで列福式を行なう案を適切と認めてくれました。これは、オプス・デイのプレラートゥスとして私が提案していたものですが、マドリードは福者となるドン・アルバロが生まれた町であり、しかも2014年はドン・アルバロ生誕100周年にもあたるからです。

このニュースは今日公にされました。教皇様が私たちの提案を受け入れ、列福式は9月27日にマドリードで行うと決定されたと教皇庁が発表したからです。マドリードが選ばれたことによって、ドン・アルバロと同郷の多くの人々が式に参加しやすくなりました。今日の経済危機のもとでは、イタリアまで出向くのは難しかったでしょう。

病者を祝福するドン・アルバロ

マドリードは、ドン・アルバロが聖ホセマリアと出会い、オプス・デイに加わり、司祭に叙階された町でもあります。世界中の多くの人々にとって、聖ホセマリアによって1928年10月2日にマドリードで創立されたオプス・デイ誕生のゆかりの地を訪れる絶好の機会となるでしょうし、マドリード在住の多数のメンバーたちも世界各地からやってくる人々の受け入れに喜んで協力してくれるでしょう。

いくつかの情報筋からすでにこのニュースが流されてはいましたが、私たちが教皇庁から認可を知らされたのはたった今のことです。そのことははっきり申し上げておきたいと思います。

セルジオ・モラ:ローマやイタリアに住んでいる人たちはどうですか?

エチェバリーア司教:ローマはドン・アルバロの町ともいえるでしょう。ドン・アルバロはこの町で人生の大半(1946〜1994年)を過ごしましたし、この町でオプス・デイの牧者としての仕事を果たしました。

それで、列福式後の数日間に、ローマで開催する行事を関係者たちと計画しているところです。たとえば、ドン・アルバロの遺骸はいまローマの平和の聖マリア属人区教会の地下納骨室に安置されていますが、一時的に聖エウジェニオ教会に移し、新福者の前で祈りたいという人たち--たくさんの人たちがそう願っているに違いありません--の望みがかなうようにしたいと考えています。

また、列福式後の水曜日には、水曜日恒例の教皇の一般謁見にも大勢の信者が参列できるようにし、フランシスコ教皇に列福を感謝し、教皇との一致を表明する機会にしたいと思っています。

セルジオ・モラ:アフリカでの社会事業のための募金も計画されていますが、どういう趣旨でしょうか?

エチェバリーア司教:列福の知らせが届いたとき、すぐに思ったのが、これを貧困に苦しんでいる人々を助ける機会にもしたいということでした。

具体的には、列福式参加者一人ひとりに、小さな犠牲として、アフリカで行われている4つの社会事業を支援するための募金に協力するよう呼びかけたいと考えています。この事業は、そもそもデル・ポルティーリョ司教自身の提唱によって誕生した事業です。聖ホセマリアの列聖を機に創設されたNGO「ハランベー」にも協力を要請しました。アフリカの人々の教育と貧困根絶のための事業を推進・強化することを目指しています。この「プレゼント」を、ドン・アルバロはきっと天国で喜んでくれるに違いないでしょう。

    セルジオ・モラ(ゼニット)