長崎在住の主婦・川口さくらさん

長崎在住の主婦・川口さくらさんは三川女子調理師学校で学んだ聖ホセマリア・エスクリバーの教えを日常生活で実践されています。

私がオプス・デイを知ったのは15歳の夏でした。当時、所属していた大分教区の小教区で行われた若者の黙想会に参加しました。参加者は4名の予定でしたが、悪天候のため、参加者は私一人になってしまいました。しかし、私一人のために本当に丁寧な指導を受けることができました。この黙想会を指導されたのオプス・デイの司祭だったのです。

この指導の中で、調理に関心を持っていた私に長崎の三川女子調理師学校を紹介してくださいました。この学校に入学し、寮生活を送りながら、生活と信仰の一致した生き方を学ぶことができました。きちんとしているけれど自由を尊重した雰囲気と、深くて具体的、現実的な形成を受けることができ、とてもよかったです。

卒業後は、三川女子調理師学校に就職し、数年間、管理部の仕事のすべてをさせていただきました。それはとても私に合っているもので、その後、レストランやカフェの厨房、その他の接客業にも就きましたが、習ったことはすべて役立ちました。また、夫と娘の家庭を築く今も、小さな管理部のように、愛情をこめて家を整えることを楽しんでいます。

形成を受け続けてきましたが、結婚と出産後は特に、社会の中でキリスト信者として、しっかりと生きるためには、この形成が不可欠だと、もっと実感するようになりました。そして、オプス・デイの教えを本当に良いものだと思うので協力者になることにしました。結婚の召し出しを受けて、もっと強い信仰生活が必要だと気づいています。子育てを通して、家庭の大切さや母親の形成の大事さを伝えていきたいと思っています。

そのために、三川女子調理師学校の卒業生や友人たちを中心として、この学校の良さを理解している人たちを対象に、インターネット上にコミュニティを立ち上げました。このネットワークはまだ小規模ですが、私の夢の一つは“MIKAWAママの会”を発展させることです。小さい子どもがいて時間がとれない人たちや、距離的に遠い人たちでも、インターネットでつながることができると思います。三川で受けた形成は、卒業後にもっとその価値に気づかされるものです。そう気づいたときに、もう一度近くから、その教えを聞くことができたらとても助けになるはずです。

具体的な協力の方法としては、そのようにやっていこうと今は考えていますが、祈りとわずかな献金の協力もさせていただいています。朝のはじめに祈れるかが勝負ですので、少なくとも、朝一番に、オプス・デイとその使徒職の発展のため、そして、私が代母をした三川の生徒3名のためには責任感をもって特に祈っています。

オプス・デイに出会って、その形成の価値が分かるようになって、私は別人に生まれ変わったと言えると思います。キリスト信者である意味が分かったからです。オプス・デイの教えが最も魅力的なのは、現代社会を生きるために現実的で具体的で分かりやすく、本当に助けになるという点です。毎月の黙想会とサークル、ゆるしの秘跡、霊的指導を定期的に受けていますが、そうしないと、周りの誤った風潮や価値観に流されそうになったり、家族に仕え続ける素晴らしさを見失いそうになると思います。夫も協力者として同じように考え、私たち夫婦には形成が必要だとよく話し合っています。

日本のすべての場所でオプス・デイの精神が知られることを願っています。これから先、夫の仕事で、もし引っ越しなどがあると形成をどこで受けることができるだろうかと、心配に思いますが、そのときには、私がこの教えを広めていくことにもっと協力しようと考えています。